第5回 研修報告

 5か月にわたって実施してきた「さいたま市 外国人介護人材に対する日本語ブラッシュアップ研修」(さいたま市老人福祉施設協議会主催)が、いよいよ最終回となりました。
参加者は対面10名、オンライン20名でした。

前半は、これまでの「介護の日本語」の総仕上げです。講師は、荒川洋平先生(東京外国語大学)です。
申し送りを聞いて「誰のことか」「これからどうなるか」などについて5W1Hで整理して文章を再現する練習、また、自分が発する文を文型や接続詞を工夫して、より長く、わかりやすく伝えるための表現を学びました。短い文で話していた受講者が、表現を応用して話せるようになると、教室では拍手が起きました。
最後は介護福祉士国家試験の問題にも挑戦し、研修の先にある次の目標を見据える時間となりました。

後半のテーマは「緊急対応の日本語」です。講師は、藤谷克己先生(文京学院大学)です。


危険に「気づく力」と、その気づきを日本語で「伝える力」を同時に育てるこの取り組みは、本研修の大きな特色です。
イラストから介護現場に潜む危険を見つけ出すKYT(危険予知トレーニング)に続き、緊急時の申し送りに使われる「SBAR(エスバー)」を学びました。状況・背景・評価・提案の順に伝えるこの様式で、事例をもとに申し送りを行う実践練習は、いざという時に何を、どう伝えるべきかを確認する時間となりました。

研修の締めくくりには、さいたま市老人福祉施設協議会・大塔幸重会長より、教室の受講者一人ひとりに修了証が手渡されました。「日本語を勉強するだけでなく、自分の仕事を振り返るいい機会になりました」「また来年も勉強したいです」という声も聞かれ、学びの手ごたえとこれからへの意欲にあふれた最終日となりました。

ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

トウさんからのご感想

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